金属加工の見積もりの方法って結構むずかしい

今回は、私の仕事について少し書いてみようと思う。

金属加工の見積り作業って大変なんですよ。

知っています?

見積りの仕方なんて、言わないだけで各社バラバラだし。

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今回はこんな金属加工の見積りについてです。

 ☑ 本記事の内容

  • 金属加工の見積りの方法
  • ライバルを友好的に使おう

金属加工の会社に入社して見積りをすることになった人の参考になればと思います。

【contents】

 

 金属加工の見積りの方法

業種によって見積りの方法は違うと思います。

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例えば「購入品×利益=見積価格」という簡単な計算で見積りができる業種もある。

ネットでも書かれてたりしますが、金属加工業の見積りの基本は【工数】×【チャージ】なのですが、そんな簡単な式では仕事が取れなかったり、取れても利益が少ない。

金属加工の見積りの基本

工数】とは製品を仕上げるまでに要する、工程の数で作業時間に近い。

【チャージ】とは時間あたりの加工賃を指し、会社によっても異なるし、加工機械によって異なる会社もある。

加工段取り時間などは厳密に出ないので、見積もり作成者の経験に基づくものが多い。

他社で加工が出来るか

他社で加工ができる場合は他社よりも安い見積もり出なければ受注できないわけで、他社との合い見積りになるかの判断をして見積金額を出す必要がある。

金属加工製品は価格だけでなく品質も重要なため、一度受注実績を作ってしまえば、次からも受注できる可能性が大きくなる。

ライバル他社の加工設備や会社の規模を把握しておく。

工期がどれくらいあるか

受注後の納期によっては見積り金額は大きく変化する。

短納期品の場合、「加工に係る人数を増やす」「残業」を行う必要があり、そこにかかる経費を割増ししておかなければいけない。

修理品の場合、その部品がなければ客先は操業が出来ず損失が発生するため、高額になっても短時間で納品できる業者を選ぶことが多い。

ライバルを友好的に使おう

どんな業種にもライバルになる他社があると思います。

 

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そんなライバルを有効的に使って見積りを作成しましょう。

 ライバルと友好的な関係を作る事ができれば、あなたの仕事の幅が広がります。

ライバル業者を知る事の意味

ライバル業者を知ることは非常に大切です。

ライバル業者を知ることで、自社の得意分野を理解できるので少し高い見積もりでも受注しやすくなります。

他社に無い加工ができる設備や、生産能力がアップした機会を導入すれば、見積りがしやすくなります。

ライバルに見積りを作成してもらう

よくある事ですが、自社の見積りとは別に、他社に見積りを依頼することで相場が判断できるので行うべきです。

他社の加工レベルが判断できるので、自社の強みが解り他社との差別化が出来る。

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見積り金額に大きな差があった場合、何故その金額になったのか確認することで、「部品数量を間違えていた」とか「難しい加工があった」など気が付かなかった問題点とかが出てくることもあるので、あなたの見積りミスがなくなります。 

一緒に仕事の幅を広げよう

他社と一緒に仕事をすれば仕事の幅が広がります。

自社の得意分野と他社の得意分野をミックスさせることにより、今まで辞退していた案件も見積りが出せます。

例えば、大型の【クランクシャフト】や【エキセンシャフト】と呼ばれる偏心軸などは加工を行っている会社って全国的に見ても少ないから、偏心軸の加工が得意な会社と見積りすることで、競合ライバルも少なく受注のチャンスが上がり、それにより客先からの信頼度もアップします。

納期面で厳しい案件でも加工に協力してもらうことで可能性が広がる

 

今回のまとめ

いかがでしたか?

見積り作業はむずかしいですが、やっていると楽しくなります。

まずは、ライバル他社と比較して自社の強みを理解し、差別化を図ることで見積りがしやすくなる。

その中でライバル他社の強みも理解していれば、見積りできる案件も増えますし、お互いに協力することで地域経済の発展にもつながる。

以上、「金属加工の見積もりの方法って結構むずかしい」でした。